倉庫を防水工事する必要性とは？

倉庫への防水工事は、風雨から建物を守り耐久性を高める役割があります。同時に、倉庫内に収納している物品や食品の衛生管理や品質管理にも役立てることができます。ここでは、倉庫に防水工事を施す必要性や防水のための工法についてまとめました。

倉庫を防水工事する必要性

倉庫の防水工事は、密閉性を高めて建物自身の耐久性も高める役割を果たします。防水工事をしていないと外からの雨が入り込んだり、建物の中が不衛生になってしまったりと、倉庫の環境や物品の品質管理の妨げになってしまいます。

防水工事は倉庫内の物品や食品を管理するだけではなく、倉庫自身の資産価値の維持にも貢献します。倉庫を第三者に譲渡する際にも、美しく清潔な状態に保たれていれば資産価値を損なわずに売却などが行なえます。

水はわずかなすき間からでも外や内に漏れ出し、カビや腐食を発生させます。天井などの上部だけではなく、壁や床などひび割れや欠けが発生する箇所はすべて水が染み出さないように防水工事をする必要があります。

倉庫を防水工事する際の工法とは？

シート防水

ゴムや塩化ビニルでできたシートを接着剤などで固定する施工方法です。シート自体が高い防水性をもつため、屋根や床といった広い面に敷くことで水を弾き、染み出しや漏れ出しを防止します。

リーズナブルに施工できるメリットがありますが、シートをしっかりと敷き詰める必要があり、劣化のたびにこまめに新調するなどの工夫が必要です。

塗膜防水

防水材料であるウレタンやエポキシ樹脂の液体をスプレーなどで塗り、膜をつくって防水加工を施す施工方法です。

シート防水のように物理的に敷き詰める必要がなく、スプレーなどで手軽に防水できることから、外壁や地下室などのさまざまな箇所に施すことができます。シート防水と同じく劣化のたびに施工を繰り返すことで効果を維持できます。

アスファルト防水

アスファルト防水は、シート状になった防水パネル（ルーフィング）を貼り付ける施工方法です。合成繊維不織布に溶かしたアスファルトをコーティングすることでシート状を形成するため、頑丈かつ堅牢性にすぐれています。耐久性が必要な床などに向いているため、倉庫内の防水工事にも適しています。