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ハイドログラウトとは?

クラックなどの漏水を止める方法として、ハイドログラウトが挙げられます。工法・施工機器・注入剤が一体となった省力化・省人化システムであり、高い防止水技術がなくても施工できるのが魅力。
ここでは、ハイドログラウトA・ハイドログラウトLの特徴や使用方法を紹介します。

ハイドログラウトの種類

ハイドログラウトとは、打継部やクラックに対する防止水工法です。構造物に傷をつけにくく、高い技術力をもつ施行者を必要としないのが特徴。また、ハイドログラウトAとハイドログラウトLの種類があります。

ハイドログラウトA

ハイドログラウトAは、疎水性の止水剤です。湿気や水と良く反応し注入作業性が良いうえ、耐久性に優れており、コンクリートのアルカリ劣化が少ないのが特徴です。

固結体は60℃アルカリ浸漬(pH13)で膨潤せず安定しており、ハイドログラウトAの膨張圧によって微細なすき間まで圧入可能。独立発泡型の半硬質固結体を形成し、防水機能を発揮します。

また、ハイドログラウトAは有害な特定化学物質や重金属類を含まない無溶剤系のため、安全性に優れているというメリットもあります。

なお、ハイドログラウトAを使用する際は、必ずハイドログラウト90と配合して使用します。

ハイドログラウトL

ハイドログラウトLは親水性の止水剤です。加水反応型の一液親水性ウレタン系注入剤であり、注入作業性は良好。シール性が高く、地盤などのすき間やクラック、空隙に注入すると、発泡や界面活性作用によって土粒子と強固に接着するのが特徴です。

また、保水力に優れており、大量の流水をゴム弾性ゲル化します。加水反応型のため、大量の水を一時的に止めたい時などに適しています。

ハイドログラウトAと同様に無溶剤系のため、安全性も確保しています。

使用方法

ここでは、ハイドログラウトA・ハイドログラウトLそれぞれの使用方法を紹介します。

ハイドログラウトAの使用方法

  1. 事前準備
    ハイドログラウトAを使用する際は、配管や配線の養生を行っておきましょう。漏水量の多い箇所がある場合は、排水ホースを取り付けておきます。
    また、ハイドログラウトAは、注入する前にハイドログラウト90と混合しておく必要があります。桶などを使用し、三枚羽根攪拌機(300~600rpm)にて3分ほど撹拌しておきましょう。
  2. 注入ピンのセット
    電動ドリルを用いて削孔を行い、注入ピンをセットします。必要に応じて、漏水部に急結セメントを充填します。
  3. 注入
    ハイドログラウトAの注入時には、専用注入機を使用します。注入後は薬液の流出を確認し、発泡が終了するまで養生します。その後止水が確認できれば注入ピン撤去・注入孔処理を行って完了ですが、漏水がある場合には再度注入を行いましょう。

注意点

・ハイドログラウトAは可燃物です。そのため、施工時には周辺を火気厳禁としてください。
・ハイドログラウトAは、水との反応時に炭酸ガスが発生します。過大な発泡圧や突沸に注意しましょう。
・ハイドログラウトAが直接眼や皮膚に触れると刺激や炎症を引き起こすほか、ハイドログラウト90に直接触れた際には腐食される恐れがあります。そのため、取扱いには十分な注意が必要です。

ハイドログラウトLの使用方法

  1. 事前準備
    ハイドログラウトLを使用する際は、まず事前処理を行います。漏水の激しい箇所がある場合は止水セメントで仮止めを行いましょう。また、補修済みの箇所がある場合には、はつり落としや漏水部の露出を行います。
  2. 注入ピンのセット
    電動ドリルを用いてクラックに沿って削孔したら、注入ピンを取り付けます。
  3. 注入
    注入ピンに高圧注入ポンプをセットしたら、ハイドロクラウトLと水を同時に注入。規定の割合を守り、圧力を管理しながら注入作業を行います。なお、注入部の水量や水温により、硬化までの時間が異なります。
    ハイドログラウトLと水の注入後は注入剤の流出を確認し、クラックが目詰まりしたら奥部分まで再度注入します。止水完了後、注入ピンを撤去して注入孔に急結セメントを充填し、完了。もしも漏水が確認される場合は、再び削孔と注入を行います。

注意点

・ハイドログラウトLは可燃物です。施工時には、周辺を火気厳禁としてください。
・ハイドログラウトLと水によってゴム弾性ゲルが形成されますが、強いアルカリ性の水に長時間浸水させることによってゲルが崩れます。そのため、止水完了後の漏水部分には、エポキシ樹脂やシーリングなどで防水処理を施す必要があります。
・ハイドログラウトLを樹脂原液・高濃度で注入した場合、硬化物が水と接触して過大な膨潤圧が生じることがあります。構造物の破損につながるため注意しましょう。
・ハイドログラウトLに直接眼や皮膚に触れると、刺激や炎症を引き起こします。取り扱いには注意が必要です。

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